2021年度 初心者講座

開催日時等

  • 開催日時 : 10/23(土)11/27(土)12/18(土) 午後1時〜4時
  • 会場 : 御器所コミュニティセンター
  • 講師 : 青山講師 ・ 稲向講師
  • 資料 : 初心者鑑定手引き(名古屋支部製作)・各資料コピー

講座内容

毎年恒例の名古屋支部主催「刀剣初心者講座」は10月23日・11月27日・12月18日の3日間(13時から16時まで3時間、合計9時間)、名古屋市昭和区の御器所コミュニティセンターにて開催されました。今年で9年目の実施となります。

一昨年春先より続く新型コロナウイルス感染症の影響により、今回も当初の予定より4か月ほど遅れての実施となりました。

定例鑑賞会は、R2年3月より5月まで緊急事態宣言発令により鑑賞会会場施設が使用禁止となり開催できませんでしたが、6月以降、マスクの着用・検温・手指消毒・参加者全員の把握等、感染対策実施の上、毎月実施して参りました。

R3年の初心者講座案内は、ホームページに記載、名古屋城の刀剣展示の際に受講募集のチラシ配布、9月に地元新聞に講座案内広告を記載し(参加費500円・募集定員30名)、電話や名古屋支部ホームページから申し込みを受け付けました。

今年の受講申し込みは25名、内訳は男性13名、女性12名、男性は40歳以下が5名、60歳以上が8名、女性は全員40歳以下です。

H27年以後、オンラインゲームの影響で、参加者申し込みが40名以上となったことからすると最近はおおよそ25名前後、男女比、年齢層も大体同様で落ち着いて来ていると思います。

会場の広さからいうと25名前後であれば机も使用出来、落ち着いた雰囲気で講座が出来る人数かと思います。

今年の受講者の中には、昨年より名古屋支部に入会して熱心に刀の勉強をしている中学1年生の女の子がいますが、今年は同じ中学1年生の男の子が受講しました。親御さんに送迎してもらっての受講ですが、とても礼儀正しく、熱心に受講しており、このまま刀の勉強を続ければと末頼もしく思いました。

講師は名古屋支部のベテラン会員が務め、内容については名古屋支部作成のテキストを中心に、写真資料コピーを80枚ほど細く資料に使用して、錵・匂い・映り・金筋など刀剣の専門用語が写真で理解されやすいように工夫しています。

講義後半には講義テーマに合わせた鑑賞刀を毎回用意し、実際手に取って見ていただき、講義の理解と「日本刀の美しさ」を実感していただけるように鑑賞時間を多めに取っています。

3回の講座内容は次の通りです。

  1. 日本刀鑑賞のマナー、鑑賞のポイント
  2. 刀の種類、各部名称、各部種類、拵え
  3. 刀・短刀の姿の時代による変遷
  4. 地・刃・働き
  5. 五ヶ伝・古刀・新刀・新々刀・著名刀工
  6. 日本刀の手入れの仕方
  7. 日本刀の鑑賞と見処(各回、講座内容に関係した鑑賞刀5振り・合計15振り)
  8. 入札鑑定と体験入札

初心者講座にしては、内容的にやや高度で、密度の高い講座になるかもしれませんが、少しでも多くの人に日本刀について興味を持っていただけるよう心がけています。

講座終了後、継続して刀剣の勉強を希望された、支部の鑑賞会への出席希望者は11名程です。支部会員の減少・高齢化が進む中で新しい仲間が増えるよう、そして新しいメンバーに継続して興味を持っていただけるよう、見学者や初心者会員にも積極的に声をかけ、会員皆でフォローして行きたいと思います。

コロナ禍はまだ予断を許しませんが、早く収束し通常の生活が戻ることを祈ります。

名古屋支部 森 雅夫