2020年度 初心者講座

開催日時等

  • 開催日時 : 10/24(土)11/28(土)12/19(土) 午後1時〜4時
  • 会場 : 御器所コミュニティセンター
  • 講師 : 青山講師 ・ 稲向講師
  • 資料 : 初心者鑑定手引き(名古屋支部製作)・各資料コピー

講座内容

毎年恒例となっております当支部が開催する「刀剣初心者講座」は、10月24日、11月28日、12月19日の3日間、13時から16時までの合計9時間、 名古屋市昭和区の御器所コミニュケーションセンターにて開催されました。今年で8年目の実施となります。

令和2年は、春先より新型コロナウイルス感染拡大の影響により3月から5月までの3か月間、支部定例会の会場が使用出来なくなりました。 この間、支部の行事である総会、名古屋城刀剣展示会、初心者講座などすべての行事が順延となりました。

6月以降、各行事の再会時には感染対策として「会場定員半数で密の防止」「マスクの着用」「体温の検温」「手・指の消毒」「窓の換気」「大声での会話禁止」「参加者全員の把握」 などを実施して随時再会し、初心者講座も例年より4か月遅れての開催でした。

まず、受講者募集は名古屋支部ホームページに記載。名古屋城の刀剣展示解説員と共に受講募集チラシを配布。 9月に地元新聞に講座案内広告を載せ(参加費1回500円・募集定員30名)、電話や支部ホームページから申し込みを受け付けました。

今年の参加申し込みは28名(内約は男性14名、女性14名)でした。 男性は50代以上がほとんど、女性は各年代に見られますが、50〜60代が半数と参加層も変化してきております。 数年前は30代〜40代の女性が中心で、オンラインゲームの影響は少し落ち着いてきたと思われます。

講師は名古屋支部のベテラン会員が務めました。 内約については例年使用している名古屋支部作成のテキスト「初心者鑑定手引き」を中心に、補足資料として初心者資料コピー80枚ほどを使用し、 錵・匂い・映り・金筋など刀剣の専門用語が写真で理解されやすいよう工夫しています。

講義後半には、テーマに合わせた鑑賞刀を毎回用意し、実際に手に取り講義内容の理解と「日本刀の美しさ」を実感していただけるよう鑑賞時間を多めに取っています。

また、今年は、以前アンケートで要望があった「日本刀の手入れの仕方」を講座内容に組み入れ実施されました。

3回の講座内容は次の通りです。

  1. 日本刀鑑賞のマナー、鑑賞のポイント
  2. 刀の種類、各部名称、各部種類
  3. 拵え
  4. 刀・短刀の時代による変遷
  5. 地・刃・働き
  6. 5ヶ伝・古刀・新刀・新々刀
  7. 著名刀工
  8. 日本刀の手入れの仕方
  9. 日本刀の鑑賞と見処(各回、講座内容に関連した鑑賞刀5振り合計15振りを用意)
  10. 入札鑑定と体験入札

初心者講座にしては内容的にやや高度で、密度の高い講座になるかもしれませんが、出来る限り質問を受け付け丁寧にお答えしながら、日本刀に興味を持っていただけるように心掛けています。

3日間の初心者講座終了後、継続して刀剣の勉強をと、名古屋支部の1月、2月の定例鑑賞会へ出席希望者は9名程ありました。支部会員の減少・高齢化が進む中で、新しい仲間が増えることは大歓迎です。

新しいメンバーが継続して興味を持っていただけるよう、定例鑑賞会においても見学者や初心者会員にも積極的に声をかけ、会員皆でフォローしていきたいと思います。

名古屋支部 森 雅夫